鬼滅の刃、呪術廻戦のマスクをフリマアプリ（メルカリ！？）で無許可販売。著作権違反で書類送検。

著作権違反品をフリマアプリで販売した女性が書類送検されるという事件が発生しました。

メルカリを見ていると著作権を侵害しているような出品物を目にしたことが何度もあります。あなたは知ってか知らずか犯罪に手を染めていませんか？

今回は事件概要とどんな商品を出品すると著作権侵害となってしまうのかについて紹介していきます。

事件概要

鬼滅の刃や呪術廻戦のキャラクターが印刷されたマスクを無許可で製作、販売したなどとして、女性従業員が著作権法違反などの疑いで2022年4月20日に書類送検されました。

サイバーパトロールにより、2021年3月から4月にフリマアプリにて4枚を2980円で販売するなどした疑いが持たれているとのこと。その後、自宅から自作のマスクが約160点押収されたとの事です。

女性従業員は「2年前に小遣い稼ぎとして始めた」「これまでに400枚ほど販売した」と話しているということです。

これが今回の事件の概要です。この事件でぞっとしたのは書類送検されたきっかけとなったのが約1年前に販売した自作したマスクだったという事です。

よくよく考えてみると、メルカリで過去に販売した商品がもし著作権を侵害していたら、同様の罪に問われる可能性があるという事なんです。

そうなる可能性があるという事を認識して、メルカリの規約だけでなく、法律に違反していないか確認をしてから出品するように心がけましょう。

今回の事件がフリマアプリへ著作権違品を出品して初めて書類送検されたというわけではありません。過去に同様の事件がいくつも発生しておりますので、本当に注意をしてください。

実際にどれだけの利益を得たのか予想してみましょう。

売上：29万8000円
– 販売手数料：2万9800円
– 生地、糸代金（1枚当たり100円と仮定）：4万円
– 送料（匿名配送が出来るネコポス）：1万7500円
– 梱包費用(1枚当たり5円と仮定):2000円
利益：20万8700円

これで一度、計算をしてみると利益が20万8700円となる。

もちろん、ここには生地の仕入れやマスクとして生地を縫う手間や時間が必要となってきます。

2年という長い期間をかけて、20万円程度の利益の為に書類送検されてしまうのなら、逆に損をしてしまっているような気がするのは私だけだろうか？

著作権法では、第2条第1項第1号で著作物についての定義がされており、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」となっています。

簡単に言うと、「誰かが作った作品（漫画や楽曲、アート等）を無許可で使用してはいけませんよ」といった内容になります。

無断で使用する事だけでもダメなのにも関わらず、今回は金銭目的で使用したのだから悪質な内容であるといえるでしょう。

10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金。

これは全く問題ありません。昨今、転売目的での購入が問題になっていますので転売だけは避けていきましょう。

炭次郎を連想させる「緑と黒の市松模様」は商標登録されませんでした。理由として、伝統的な「市松模様」の一種と捉えられ、オリジナルのものではないと判断されたようです。

今や全国の小学生に「緑と黒の市松模様」を見せれば「鬼滅の刃の炭次郎」と答えが返ってるほどの認知度なので、何かしら対策を立て、製作者への利益が減らない事を祈っていると同時に無許可で悪だくみをしているやつらを問題視していかなければならないかと思います。

今回は商標登録されなかった「緑と黒の市松模様」ですが、他にも５種類の着物を申請していたのです。結果、冨岡義勇、胡蝶しのぶ、煉獄杏寿郎が着ている羽織の柄は登録されることとなりました。

今回、著作権でしっかりと守りきれない権利は、商標登録をする事で守る事が出来るものもあるという事がわかりました。基本的に漫画のキャラクターやそれをモチーフにした商品を無断で制作、販売する行為は絶対にやめたほうがいいです。

万が一、捕まらないとしてもメルカリ上で規約に違反している商品は通報を受け、結果として取引キャンセル・商品削除・利用制限に繋がりかねません。